フードドライブとは、ご家庭で使いきれない未開封の食品を持ち寄り、それらをまとめて必要としている団体(フードバンク等)に寄付する活動です。スクールフードドライブは、そのフードドライブを学校内で開催します。
「食品ロス」や「貧困」の社会課題に対して、学生が主体となって取り組み、ごみの減量や社会貢献に対する意識を醸成できるほか、家庭での会話や活動のきっかけづくり、地域コミュニティの形成などの効果も期待できる事業です。
企業や団体のみなさんも、フードドライブ活動に取り組んでみませんか?
札幌市では、「フードドライブ実施マニュアル」や「のぼり旗の無料貸し出し」を行い、みなさまの活動を後押ししています!
フードドライブに取り組んでいただいている企業や団体も増えています。
詳しくは下記リンクのページをご覧ください。
令和5年度の今回のフードドライブは3年間実施して来た中で、過去最高の量が集まりました
(寺江さん)これまでもフードドライブは本校で実施してきたのですが、今年は例年よりもたくさんの量が集まりました。というのも、今回初めてイコロさっぽろさんが来校して下さり、フードドライブを通してどのような形で困っている人の支援ができるのかをお話し頂いたんです。
日本で困っている方がたくさんいること、支援されている団体も道内にもたくさんあること、また実際にどのようにして届けられるかを、パワーポイントも見せていただきながら説明して頂けたことで、みんな心を動かされたのだと思います。
食品ロスに対する意識が家庭レベルで変わってきたかなと思います
(齋藤さん)今回の取り組みで、家庭でも変化がありました。家族に「賞味期限はまだ大丈夫なんだけど、家では食べないから寄付できる?」と聞かれて。もう期間が終わっていたので学校には持って行かなかったのですが、家では食べないものを、必要な方に渡せるかな?と考えるように家族もなっているみたいです。また、どこの施設にフードドライブのボックスがあるか調べるなど、意識も変わりました。
今回の取り組みについて、ご担当の谷木先生にもお話しを伺いました。
スクールフードドライブは、社会との繋がりを実感できる良い機会
(谷木先生)今回、サンクスギビングデー※の一環として実施しましたが、家で余ったものをただ誰かに渡すということではなく、誰かを助けたいという子供達の純粋な思いを実感しました。特にイコロさっぽろさんに来校いただきフードドライブ実施の背景についてお話しをして下さったあとは、箱に詰めきれなくなるほどたくさん集まったんです。お家の方にもお手紙でお知らせしたところ、お米や食用油など重いものを持って来てくれる生徒もいました。
クラスの子も、教室に置いてある回収箱を持っていこうとした時に、「今日これ買ったけど入れるね」と、自分のために買ったお菓子を入れてくれる場面もありました。困っている人がいる・誰かの支えになれるということが、こんなにも子供達を動かすんだなと。
学校という、ある意味囲われた場所の中で、「スクールフードドライブ」は一歩飛び出して社会を見ることができる場。生徒自身や家族、友人と協力して持ち寄ったものが、実際に社会の中で支援の一つとして活用されている。それを知ることで、社会との繋がりを実感できる良い機会なのかなと思っています。
※北米の祝日の一つ。その年の収穫に感謝し、家族や親しい人たちと食事を共にする日であり、また、その日に向けて、さまざまな境遇に置かれている人たちが、共に感謝祭を祝えるような取り組み(支援活動)も行われる。
【札幌市より】フードドライブは食品ロスに対する意識を変え、ごみ減量と困窮者等の救済、両方に貢献できる事業であり、社会との繋がりや心の成長も実感できる事業でもあります。個人で実施するのはなかなか難しいですが、学校や事業者単位で実施したり、フードドライブを日常的に実施している事業者・団体※もありますので、参加を検討してみてはいかがでしょうか。
※札幌市公式ホームページでフードドライブ実施団体等を紹介していますので是非ご覧ください。
URL:https://www.city.sapporo.jp/seiso/gomi/genryo/fooddrive.html