ごみ減量アイディアコンテスト 結果発表

ご応募いただいたみなさま、ありがとうございました!

市民が考える「家庭でのごみ減量」に役立つアイディアを募集いたしました。
様々なジャンルの審査員により、独創性や減量効果、
継続性などの観点から審査を行い、入賞したアイディアをご紹介いたします!
これらのアイディアをみなさんの家庭でのごみ減量に役立てていただき、
札幌市の家庭ごみを少しでも減らしましょう!

入賞作品

最優秀賞(2作品)

大根丸ごと使います

ph大根を丸ごと使って廃棄をなくすように考えました。
いつも廃棄されている部分は、根の硬い部分、葉、皮、ヘタとヘタ周り硬い部分となり、全部で145gありました。
根の硬い部分は細かく刻み、皮は3から4センチくらいの長さに切って煮て、みじん切りの葉も加えて中華スープにしました。
大根の炒め物の彩りに葉を散らし、ヘタ周りは千切りにしてサラダに加えました。
ヘタの部分はシンクの掃除に使いピカピカにしてごみの日まで乾燥させました。
乾燥後のヘタは7gになり、138gも廃棄を抑えることができました。
大根を丸ごと使って大根サラダ、豚肉大根、大根中華スープといったメニューが完成し、色々な大根の食感が家族にも好評でした。

冷蔵庫内、指差し点検!

私は、冷蔵庫内にある食べ物の賞味期限が切れていないか、指差し確認しています。
「卵よし!」「納豆よし!」「豆腐よし!」
気分は安全点検をする、車掌さんです。
楽しく消費期限を確認して、いつの間にか期限がきれちゃった!ということを予防しています。

優秀賞(3作品)

野菜や果物を無駄なく食べ切る!

りんごは皮ごと輪切りにすると、種のギリギリまで食べられます。しかも輪切りの断面は真ん中が星型に見えてカワイイので子供が喜びます♪
ブロッコリーの茎、キャベツや白菜の芯と外側の葉は、みじん切りにして冷凍し、量がまとまったら、じっくり炒めて(ココがポイント。水分が抜けるくらい炒めると甘みが増します)コンソメで煮込んでスープにします。
さつまいもは低温でゆっくり焼いて皮ごと食べれば、両端のちょっとしかごみにしなくて済みます。
にんじん、大根は皮を少し厚めに剥いて軽く干したら冷蔵庫で保管し、量がまとまったら細切りにしてきんぴらに。
ピーマンは丸ごとグリルでじっくり焼くと、タネも食べられます。少し焦げ目が付くくらい焼くと美味しい。
毎日使う野菜から出るごみを少しでも減らすことがごみ減量につながると思って取り組んでいます。

野菜の皮もムダなく冷凍!

大根の皮など、剥いたらすぐ千切りにして冷凍庫へGO! 味噌汁にするも良し、きんぴらにするもよし、ナムルにするも良しです。
また、調理するときに余った切り野菜などもすぐ冷凍して、後日炒め物や味噌汁やスープを煮込むときに使用しています。
すぐダメになるきのこは、購入してすぐばらばらにして冷凍しています。
調理時間も短縮、捨てることも無いので、フードロスがありません。

地球にもお財布にも優しく

とにかく買い過ぎないこと。
半額だからと飛びついてなんでも買うのではなく、必要なものを食べ切れる量だけ購入するのが一番です。
安いからと言って必要ないものを買うと、結局ごみになることが多く、環境にも優しくないと思います。

奨励賞(5作品)

極力ドライなごみ減量作戦

ごみのかさを減らすには、まず第一に水分量を減らすことが大事だと思います。
例えばお茶殻やコーヒーかすは新聞紙に広げておくと半日でもだいぶ乾燥します。
また、野菜の皮を剥く際も、水で洗う前に皮を剥いてしまうのがポイントです。(皮が水分を吸わない)
あとそもそもの話ですが、衣類、食器類、インテリア小物などは特に、高くても本当に欲しくて長く愛用できそうなものを選びます。
可愛いから、安いからという、ひとときの情に流されると結果ごみ箱行きのものが増える気がします。
ごみ減量は「極力ドライに」がポイントと言えるかもしれません。

卵パックでスッキリ!

ph卵パックはそのまま捨てるとかさばります。
そこでまず卵パックを床に置きスリッパをはいて潰します。(ストレス解消になりますよ)
潰れた卵パックを広げて熱さに耐えられる洗い桶などに入れ、麺の茹で汁などのお湯をかけます。
少し柔らかくなりますのでゴム手袋などをはめて、火傷に注意しながら小さくまとめます。
いろんな形にすることや複数のパックをまとめることもできます。
ストレス解消でスッキリ、ごみもスッキリ!

ごみで、地球も家も綺麗に!

お店で貰って使わなくなった保冷剤の中身を取り出して、空き瓶に入れ、アロマオイルを垂らし、消臭剤として利用しよう。
コーヒーのカスを乾燥させて冷蔵庫などの脱臭剤として利用しよう。

お茶の葉活用術

ph使用後のお茶パックから茶葉を取り出して、それぞれ乾燥させた後に元に戻して、下駄箱や冷蔵庫の消臭剤として利用しています。
乾燥前の使用後のお茶パックを軽く絞り、シンクのお掃除やフライパンの油汚れなどを拭き取ってから廃棄するので洗剤やペーパーの節約になります。
急須で入れた後のお茶の葉は、軽く絞って玄関に撒いてからホウキで掃除すると、細かい汚れを絡み取りタイルの汚れもが綺麗になり雑巾や洗剤の使用が減りました。
そのほか軽く絞った茶葉をフライパンで炒めて味醂、醤油を加えて水気を飛ばし、仕上げにごまや鰹節、海苔などを加えてふりかけを作っています。
食べて消費するのでごみは出ません。

地球にも カラダにも良い 「ベジブロス」

ベジブロスとは、普段であれば捨ててしまう野菜のクズを使って取った出汁のことです。
例えば、玉ねぎの外の茶色い皮や人参のヘタや皮、大根の皮などです。
ある程度溜まったら良く水洗いし、水で煮込んで濾せば完成です!

使い道…カレーや味噌汁などなど
野菜を煮込んだだけのものですので、和・洋・中どんな料理にも合います!また、ベジブロスそのものの冷凍保存も可能です。

メリット…生ごみの削減はもちろんフードロス削減にも繋がります。野菜のクズが多ければ多いほどたくさんのベジブロスを作れますし、クズが足りなくても必要量溜まるまでクズ自体を冷凍保存で取っておけば腐ることも匂いが出ることもなく一石二鳥です!
そして何より栄養満点!

ナイス賞(10作品)

カラカラにしてごみ量カット

料理で出た生ごみは、そのまま捨てるのではなく、「できるだけ水を切り、からからに乾燥させてから捨てる」ようにしています。
具体的には生ごみをネットに入れて外に吊るしておくことで、数日でカラカラに乾いて、体積が激減します。
ただ、冬場は外に吊るすと凍ってしまうので、玄関の床暖房が効いている場所に新聞を敷いて並べるとあっという間に乾燥します。
この方法では、出たごみの量を減らすことが可能なだけでなく、乾燥させる手間がかかるので、そもそも生ごみが出る量を削減させようと、定期的に食材を使い切るメニュー(野菜炒め、汁物、カレーなど)を積極的に導入するようになりました。

太陽の力を利用して生ごみ減容化

ph大根の皮や野菜の切れ端、果物の皮は、そのまま捨てるのではなく、出来るだけ重ねずに大きなザルに綺麗に並べて天気の良い日にベランダに干します。
太陽の力で天日干しをすることで水分抜けて、減容化されます。
減容化された生ごみを我が家では堆肥にしていますが、そのままごみ袋に入れても、匂いがあまりでなくなりますし、水分が抜けてハエもたかりません。何より軽くなるためごみの減量にも繋がります。

環境に優しく。

ノントレイ、詰め替え品を積極的に購入。
食品トレイを回収しているお店に持ち込む。
油や牛乳パックも再利用していただける店に持ち込むことで、自分では使わなくても大切な資源になります。

余った離乳食ストックを大人用にリメイク

手間がかかるわりには、赤ちゃんのご機嫌や体調で食べたり食べなかったりの離乳食。
野菜をやわらかく茹でて細かく刻んだものを、一食分にして製氷皿で冷凍しストックしたりしますが、結局食べなかったということも。
さらに衛生面から、冷凍したものは1週間程度で食べ切らなくてはいけません。
食べきれなかったストックは、だし汁で温めてお味噌を入れ、大人用の具沢山お味噌汁にします!
食べ応えがあるうえ、もう火が通っているからすぐできるし、離乳食作りにかけた努力も無駄にならない!!

生ごみ入れに最適!牛乳パック活用術

我が家では、生ごみを捨てるための専用のビニール袋や、コバエ取りの製品を使っていません。
牛乳パックが週に3パックはでる我が家。耐水性があり、臭いが漏れない牛乳パックは、生ごみ入れに最適です。数日経てば中身も乾燥するし、上から中身を圧縮すればより体積も減らせます。もちろん生ごみ入れとして使わなかった牛乳パックは資源回収へ持っていきます。
また、夏場に発生しやすいコバエ。我が家では、庭にある香りが強いハーブを牛乳パックの生ごみ入れに入れることで、コバエが寄ってこなくなった気がします。
不要なビニール袋を買わないことで脱プラに繋がり、庭の植物を生かすことで無駄な製品を買うことがないように心がけています。

洋服購入時にもらう紙袋の再利用

洋服を買う時、エコバッグを持っていなかったりエコバッグに入りきらなかったりして、お店の紙袋を貰うことがあります。私はこれを冷蔵庫の野菜室の仕切りに再利用しています。ビニール袋と違い自立するので野菜等を立てて収納しやすく、汚れたら気軽に交換できます。また、冷蔵庫が汚れにくくなるので掃除の回数も減らせます。

食材を無駄にしないために

冷蔵庫の中身と賞味期限をリスト化して、無駄がないよう消費、計画的に買いものをするようにしています。
気づいたら賞味期限が切れていた、組み合わせる食材がなく食べ切れない、あるのを忘れてもう一個買ってしまった、ということがなくなりました!
献立も立てやすくなります。
紙に書いて貼り出し、スマホでそれを撮影して買い物の時に見るようにしています。

万能ラップ!

食品を保存する際に使用したラップをそのまま捨てるのはもったいない!ほとんど汚れていないのに、お皿に被せたくらいなのに、という時ありますよね?
ラップは食器の油汚れや軽い下洗いに大活躍。スポンジで食器を洗う前にこれがあると全然違います。
もっと言えばシンクなどの水回り掃除にだって使えます。ぴかぴかになりますよ!何役も果たすラップは天才!
これで新たな掃除道具を購入する機会が減りました。

スイカは赤身も白身も残さずに!

スイカの白い部分は捨てている人が多いと思いますが、テレビで食べれると聞いてから、サラダやみそ汁に入れて食べるようにしています。
白い部分は体にもよいです。
緑の皮も生ごみにせずに、家庭菜園に使ってごみに出さないようにしています。

靴下の延命化

私が使用しているビジネス用靴下は、歩き方の癖のせいか、数か月でいつも片足で同じ部位に穴が開きます。
そうなると両足分を買いなおすことになり不経済だと感じていましたので、100均で購入できるアイロンでくっつく「補強布」を事前に靴下の裏側に貼ることで、買いなおしのスパンを長くするとともに、ごみ減量に成功しました。

審査員からの講評

審査員 勝毛孝志様(一般社団法人 中小企業診断協会北海道 理事)

今回の応募作品は、どれも応募者の身近に発生するごみの減量に取り組む姿が目に浮かぶ素晴らしい内容でした。ゴミを出さない、ゴミを小さくする、捨てるものを有効活用するといったアイデアは、それぞれが役に立つ内容でした。また、楽しみながらごみを減らす、ストレス発散に活用する、といったアイデアは、ごみ減量を継続していくためのモチベーションになると思います。これらの応募作品を参考に、多くの方がごみの減量に取り組んでいって欲しいですね。

審査員 寺嶋恭子様(まいーお片づけ 代表)

受賞された皆様、おめでとうございます。皆様の関心の高さとすでに実行されていることに刺激を受けました。受賞された作品はもちろんですが、残念ながら入賞にならなかったアイデアにも環境にいいアイデアが沢山ありました。私もさっそくできることから実行していますが「続けられる!」「ごみの量が減っている!」と感じます。私たち・子供たちの未来のため地球環境改善は必須。その為にもごみ削減は避けられない課題です。ぜひ今回のアイデアを参考にさらなるごみ削減をめざしたいと感じました。

審査員 広沢かつみ様(食品ロスマイスター講師)

今回ご応募された皆さんのさまざまなアイデアを拝見し、それらが日々継続されていることで、素晴らしいと思いました。各ご家庭によってさまざまな取り組みですが、いずれも楽しそうに実践されているが継続の秘訣なのだと感じます。1人ひとりの取り組みが全体として、大きな結果につながりますのでこのアイデアを参考に取り組む人が増えると嬉しいです。